笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

戦場の風景

男は、戦い続けなければならないんです。
それが宿命なんです。
てなワケで、こないだの惨敗のリベンジです。今回は、まこと*1がカツ丼大盛り、俺がマーボー丼大盛りと、ふたりとも大盛りで勝負をかけました。やがて、モノが到着し、戦いのときが訪れます。
 

うん、なんかすでに負け戦ムードが漂ってますな。
 

これがまことの頼んだカツ丼で、

これが俺の頼んだマーボ丼です。なにこのヤル気まんまんっぷり。
 
戦場には最初から負けムードが漂ってました。
まず視覚的な攻撃として、こないだのカツ丼よりでかい皿。
その上、敵は味覚の攻撃も忘れてません。
「なんだこれ、すっぱいぞ?」
本気のマーボ豆腐がすっぱいかどうか、中国を訪れたことのない俺にはなんとも言えませんが、ひとつだけはっきりしてることがあります。あんま、うまくないよコレ。
つーか、量の戦いだったはずなのに、単調な味にくわえ、俺の苦手な酸味まで重ねてくるとは、敵もさるもの引っかくもの。
正直、何度さじを投げようか(文字通り)と思ったか知れません。しかし、司令官がそんな精神状態では、勝てる戦(いくさ)も勝てないことは明白。俺の責任感が、逃げることを許してくれないのです。
「な、何か援軍はないのか……」
こころもちマーボ先行でやっつけながら、残りの白いご飯を託すことのできる味方を探す俺の目に入ったのが、サービスで付いてくるとろ〜り中華スープ。
「これだっ!」
叫びながら、これっぱかしも叫んでませんがとにかく、かなりのイキオイでスープを引っつかむと、すでに9割がたマーボが消滅し、てんこ盛りの白いご飯だけとなった敵陣へ投入。
ざぶざぶ中華茶漬けと化した敵を、ちっと昔の永谷園のCMのごとく、さらさらっとかきこみまして。
 
 
 

なんとか、辛勝。
 
戦い終わった俺は、重たくなった腹をさすりながら、まことの方を見ます。大食いのまことは、さすがに楽勝でやっつけてました。でも、その後、仕事するのはつらそうでした。
俺たちは、戦った相手への敬意を表しながら、苦しかった思い出を胸に、共犯者の笑みを浮かべます。その姿はまさに、強敵と書いて「とも」。俺の自叙伝なら、ここで原哲夫の挿絵が入るところです。
 
そして俺はゆっくりと立ち上がると、メニューを手にとり。
マジックのふたをはずして、静かに書き込みました。
 
 
 
 
 
 
 
マーボ丼

*1:整骨院の若い衆