笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

風のように、火のように

土曜日、久しぶりに学生時代の先輩と会って呑むんですよ。
整骨師の学校を出てからも、時々会っては情報交換したりバカ話したりする先輩で、ひょうひょうとして風みたいな男なんです。警戒心を抱かせないと言うか、穏やかと言うか。
そう、俺と正反対って言えば一番わかりやすいですね。
 
俺は普段、一般的な価値観で何を言われても、それほど気にしません。特に仕事に関してなんかは、結果出せば文句ねえだろ? 的なスタンスでやってるわけです。
なんですが、この先輩と会うと、ちっと弱いんですね。いや、恐れ入るとか文句言えないとかじゃなくて
「かみーだめだよー休みすぎだよー」
なんてのんびりと言われちゃうと、頭かきながら「すいません」って苦笑いするしかないって言う感じ。伝わるかな?
そう、俺はこの先輩の飄々とした感じとか、風みたいなところが大好きなんで、なに言われても素直に「はい」って言えちゃうんですよ。いや、それでも結果的には、言うこと聞きゃしないんですが。
ンでまたこのひとが、ヘンなこだわりとかくだらないプライドを一切持たなくて、年下だろうが後輩だろうが、仕事に必要なことには貪欲に教えを請うんですね。
俺が今、年齢なんかにかかわりなく、自分より優れている人間には素直に教えを請えるのも、この先輩と出会えたからなんじゃないかなと思います。
 
何の気負いもてらいもなく、風のように生きる人。
俺もいつかそんな境地になれたならと思う反面、俺は俺の鬱陶しいくらいの熱っぽさが売りなんだよな、なんて思ったりもしまして。
あと二年で40歳ですが、不惑にはまだまだ届かないみたいです。