笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

ステキな一日

noreturnrydeen2004-10-15

つわけで。
行って来ました、免停講習。わざわざ仕事休んで。これで今月、二日分の稼ぎを失ったわけです。経営者としては痛いことこの上ないわけですが、ダメ人間的には、わーい、休みだ休みっ! ってなもんで、意外に平気だったんです。が……


……ながっ! 長すぎですぜ、実際。
朝九時から夕方五時まで、ものすげ久しぶりに学校フレーバー。一時間授業で10分休み、なんて懐かしいローテーション。昼休み一時間なんて、何年ぶりだ?


んで、同じく受講した中に、水色のワンピを着た、可愛らしいお姉ちゃんがいたんですよ。しかも席は俺の隣。こんなところにまで、天性のもてっぷりを発揮してる自分が怖いんですが、それはさておき。


周りの連中がね、群がるわけです。休み時間とかに。
で、俺はお姉ちゃんよりも、持って行った「岡引どぶ(続)@柴田錬三郎」とか、「弱虫兵蔵@柴田錬三郎」、「ジャンゴ@花村萬月」、「竜の柩@高橋克彦」とかを読破する方が、数千倍大事だったんです。


ところがお姉ちゃんに群がってるやツラにとって、ただのちょっと怖そうなハゲがおとなしく小説読んでるってな絵なわけですよ。俺は。ナメてんだかなんだか、お姉ちゃんトコに集まるイキオイで、俺の机を動かすんですね。ガタンって。しかも詫びない。


これはもう、黙ってるわけに行かないでしょう?


「おぅ!」
大声で叫び、お姉ちゃんを含めた全員がこっちに注目した瞬間、ものすげ不愉快そうな顔で、でも、比較的穏やかに言ったんですよ。


「うるせえ。じゃまだ」
ま、こういう言い方するわけだから、誰かが突っかかってくることは予想してたんです。でも、明らかに「理」は俺にありますからね。いい負かす気満々で、備えてたわけですが。


みんな、驚くほど紳士。だ〜れも、うんともすんとも言わず、そのままおとなしく席に着くんですよ。まあ、姉ちゃんに群がってた、って負い目みたいのもあったのかもしれないけど。中には俺の親父くらいのおっさんで、初めて部屋に入ってきたときは、やたら大声でわめいて示威行為をなさってらしたパンチパーマの方まで。


おかげでそのあとは、持って行った小説全部、ゆっくりと完読させていただきました。で、講習も終わって、そのまままっすぐ帰るのも、なんとなくバッカスに申し訳ないんで、行きつけのバーへ。


クチアケから、嫁さんが迎えに来るまでの一時間、ものすげえ可愛い子を膝の上に抱いたまま、赤ワインを流し込んでご満悦でした。ハンパない、超キュートな子を。

もし、可愛い子が好きっ! って人がいたら、ご一報ください。

俺の34年の人生の中でも、たぶん最高に可愛くて人懐っこい、仔猫を紹介しますから。いや、本気でやばいくらい可愛いです。酒飲んでると、ちょんと膝の上に載ってきて、そこで丸くなって寝ちゃうンだもん。


「萌え〜〜」って気持ちが、少し理解できた夜でしたよ。


で、こうやって日記を書いてたら、まこと(整骨院の若い衆)が数日前の日記で言ってた「ゴーストライダー」のDVDを借りに来まして。せっかくだから、仔猫の話を教えてあげたんですよ。


ほらアイツ、松戸のムツゴロウの異名を取る(言ってるのは俺限定)男じゃないですか? いちおう、仔猫情報は伝えておかないと、思いましてね。でも、さすがにウチの精鋭スタッフ。甘言には耳も貸しません。


「だーらよ、見に行ってみ。マジ、可愛いから」
「行きませんよ。見たら欲しくなっちゃうもん」
「そーかー。まあ、おまえンとこじゃ飼えないしな。だったら、むしろ見ないほうがいいかもな」


ええ、と深くうなずいた頼もしき後輩は、ヘルメットをかぶって夜の闇の中へ、V−MAXの爆音と共に消えてゆきました。俺は、その勇ましい後ろ姿を眺めながら、あふれ出る優しい心と共に、つぶやきましたよ。


 


「おい……おめーの家は、そっちじゃないよな?」