なんか、凶悪な頭にされた。
誰って、もちろんまこと(整骨院の若い衆)に。
モヒカンっぽい頭で、左横に斜めのラインが金網状に、右横にでかい三角が二つ。
いやね、見た目がイカツイのは、もういいんです。いまさら「優しい男」とか、なる気も、なれるとも、さらさら思ってないんですから。ただ、それ以前の問題として、患者威嚇してどうするって話ですよ。
つーか「厳(いか)つい」のイカは威嚇とは関係なかったを、今、変換しながら知った。もちろん、心底、どうでもいい話ですが、それはさておき。
晩飯がてら、お台場に行ってきたんですね。例の、インチキくさいTV局があるとこ。嫁さんが、クリスマスイルミネーションを見たいってんで。
こんな、ちょっとアレな頭のまま。
なにやら、昔、俺が失恋のたびに海を見に来たお台場とは、まるっきし違うところになってますね。いまさらながら。とにかく右も左もワケわかんなくなってまして。わかったのは。
ここは俺が居ていい場所ではないってコトくらい。
でまあ、900グラムのスペアリブに日和って、ハーフサイズの450グラムを食いながらビールを飲んだあと、イルミネーション見物としゃれ込んだわけですよ。だれがって、俺が。俺自身も、どうかと思ってるんだから突っ込まなくていい。
もうね、いるわいるわ。
若いにーちゃんねーちゃんが、夏場のハエくらい、うじゃうじゃと。
あっちでラブラブ。こっちで、いちゃいちゃ。
まあ、でもここはそういう場所なんですね。ガキの遊び場で、ガキが騒いでるのをうるさいと言うのと同じくらい、こういうのに文句を言うのは、理不尽つーか、お門違いなわけです。
まあ、せっかく来たんだし、どんなもんか見ておこう。なんて思ってたら、「うわぁ、アレ見て」なんて、声が聞こえます。どこぞのお姉ちゃんかと思ったら、俺の嫁じゃないですか。
「ああ、まあ、こいつも女だし、やっぱり、こういうのが好きなんだなぁ。まあ、照れくさいけど、仕方ないか」
なんて思いながら、彼女の指差す方を見ますってぇと。
パトカーに止められてる、怪しげなワンボックス
「なんだろうね? なにがあったんだろうね?」
照れくさいつーか、キナくさい。