笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

高貴なるバカ

博多に行った話をしたら、まこと(整骨院の若い衆)がものすごくうなずくんです。
 
「あー、わかるわかる。わかりますよー! 俺も四国に行ったとき、同じく思った。あっちの方のヒトは、すげえあったかいですよねー」
「お、おめーもそー思うか? な? いいよな? 結構本気で、博多で暮らしたいもん、俺」
「あ〜、俺もー! 四国で暮らしたい」
「おぉ、ある意味お隣さんじゃねーか。んじゃ、アレだな? 俺ぁ九州で開業するから、おめーは四国で開業な? んで、年に何回か、お互いの街を案内し合おう! よくねぇ?」
「案内はいいですけどね。開業はダメ。だって俺、四国に行ったら開業なんかしないもん」
「んだよ、じゃあ、どうやって喰っていく気だ? ヒモか?」
 
まこと、にっこり笑って。
 
四国に喰わせてもらう
「うん、相変わらずダメ人間な回答だが、わからなくもないな。俺も九州行ったら、九州に喰わせてもらおうか」
「先生は無理ですよ。ヒトの世話になるの、我慢できないでしょう?」
「う〜ん……まあ、言われてみれば、そうかも知れん。つーか、それじゃおめーは平気なのか……って、平気だろーな、おめーなら」
「当たり前じゃないですか。全然楽勝ですよ。ヒモとか、天職ですもん」
「ヤな天職だね。胸を張って言うことじゃないぞ、それは?」
「そんなことないですよ。仕方ないじゃないですか。生まれながらの貴族なんだから」
「貴族は、上司を輪ゴムで撃ったりしないと思うが」
「狩猟は貴族のたしなみです」
 
 
俺と貴族にあやまれ。