笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

至福 その2

マルの家で一泊した後、今日は本番。
マルがおーがにやるつった単車を取りに、マルの実家まで。
 
でね、俺がいつも言ってるように、マルの実家は、気が遠くなるほどド田舎なんですよ。サルとか、クマとか普通に居るくらいには。その辺のことには、俺はわりと慣れてるんですが、問題なのは、おーがと飼い主様。
マルの実家のあまりの田舎っぷりに、車を降りるなり二人そろって目が点……じゃなくて、むちゃくちゃ輝いてるじゃねーか、こいつらの瞳は。
 
「いっやー、ええなここ。むちゃくちゃ、ええやん」
吼えてるおーがの横で、飼い主様もうんうんと力強くうなずいてます。さすがに、柏市内の渋滞っぷりに、半ギレになってた夫婦だけのことはある。つーか、おめ、関東は嫌いなんじゃなかったのか?
 
マルのお母さんが、ニコニコしながら出してくれた、たけのこ、うど、たらのめに、どいつもこいつも、いちいち奇声を発しながら、飢えた野良犬ばりの勢いで食いつきます。おまえら、普段なに食ってるんだ?
いや、たしかに、旨いのは旨いんですよ。俺も、たけのこで腹いっぱいになるまで食うとか、人生で初めてだったし。あくぬき一切なし、とって、そのままゆでただけなのに、かけらもエグみのない、たけのこや山菜。それをつまみに、やっぱり飲んだくれるわけで。
 
で、マルのお母さんが明日の朝早いってんで、泊まる気満々の俺とかおーがは女性陣に引っ張られながら、また、マルの家に帰ってきまて、いま、こうやって二日目の更新をしてるわけですよ。
おーが、飼い主様、普通に帰る気ないし。
俺、マル、普通に返す気ないし。
バカばっかりの宴は、本日もまたくり広げられるわけで。
 
マルの家に入るなり、全員。
「ただいまー!」
 
なんかね。
近いうち、日本で一番ダメな村が出来そうな勢いですよ、マジで。