笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

ラバーガン

お客商売ってのは、混むときはやたらと混むし、暇なときは無駄に暇なんです。
ま、医療業界をお客商売と言うのもなんなんですが、我々だって患者さんが来なければ、飯を食えませんから、お客さん商売だと言ってもいいでしょう?
お客様は神様なはずが、俺様が神様くらいのこと言ってる段階で、純粋なお客様商売でもないんですけど。
やっぱ、ガンコ親父のこだわりの店が一番近いのかなぁ。
それはともかく、今朝も暇な時間がありまして。
出前とか、買出しのときにもらった割り箸が目に付いたので、まこと*1にプレゼントを作ります。正確には割り箸が目に付いたので、思いついちゃったものを作ります。
 

ザッツ・ワリバシ鉄砲。
「ほら、まこと。これをあげよう。お父さんからのプレゼントだ」
「すいません。いりません」
「冷たいなぁ……やっぱりこんな手作りのおもちゃじゃぁ、現代っ子は喜んでくれないんだなぁ。ああ、世のお父さんの嘆きが良くわかる」
「やべー、すげーうぜー。しょうがないなぁ……あーありがとうございます。気持ちだけいただいておきますよ」
「ふんだ。もういい。これは三重のダチに送りつける」
「被害が西日本にまで広がってるよ。めんどくさい人だね、ホントに。ほら、そんなにすねないで。あとで撃ち合いしてあげますから」
「よかろう。俺はエアガンな?」
「やですよ。そんなハンディキャップマッチ。ほらほら、ワリバシ鉄砲構えない! 表の中学生が笑ってますよ」
「む、いかん。うちの整骨院、これでも子供たちの緊急避難場所に指定されてるからな」
「むしろ、ここから避難したほうがいいと思いますけどね。教育上」
「ち、ウマいこと言いやがった。そう言う突っ込みは、俺の役割なのに」
「めんどくせーなー。またすねちゃったよ。あー先生」
「なんだ?」
「髪を黒くして下ろしたら、キムタクっぽいですよ」
「うれしくない。むしろ凹むつーの。あと優作とかも彼に失礼だから言っちゃダメ」
「言いませんけどね。カケラも似てないし」
 
昼休みが終わって、午後。
またちょっと暇な時間がありまして。
まことがごそごそやってるので、覗き込むと。
 
俺の作ったワリバシ鉄砲、改造してました。
俺の勝ちっ!
 
 
 
 
 
なのかなぁ……
 
 
 
 

*1:整骨院の若い衆