ジープ乗り（俺の中のカテゴリでは、単車乗りに近い）の、五十代の患者さんがいまして。例のヘリコプタのラジコン話のヒトなんですが。
その患者さん、○藤さんつーんですが、俺やまこと*1と話が合うので、治療が終わった後も、しばらくバカ話してからかえることが多いんです。んで、今日。女の子の話になりまして。
俺が、最近思ってる話をします。
「やー、俺。最近は女の子とどうこうってより、眺めてるだけでいいですよ。かわいい女の子は、ながめてるだけでなんとなくホンワカしますからね。口説くとか、逆にメンドくさい」
「あー先生。そりゃ、第一の衰退期だよ。俺も三十代後半に、一度あったもん。今はそんな坊さんみたいなこと言ってるけど、いずれまた、生臭くなってくるよ」
「マジすか？」
「俺はそうだったね。先生と同じくらいのときは。もっとも、いままた五十過ぎて、第二の衰退期が来たけど」
「へぇ、そんなもんですかねー」
「そのうちわかるよ。俺もさぁ、最近彼女と遊ぶの、しんどくなった」
「か、彼女？ 嫁さんじゃなくて？」
「違うよ」
「い、いくつなんですか？ 差し支えなければ」
「三十だったかな？」
まことと同い年ですよ、○藤さん。
つーかあなたの場合、たぶん年齢とか関係ないです。や、ホント。
