笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

ボルダリング

ボルダリングに挑戦してきました。
ボルダリングって言葉は聞きなれないかも知れませんが、室内でやるロッククライミングフリークライミングと聞けば、頭に絵が浮かぶでしょう。

こんなやつ。
なお、選んだ画像に他意はありません。
 
秩父のタンクトップレジスタンスことタツヤと、前から行こう行こうと話していたんですが、今回、ようやくその約束が果たせました。
 
柏にあるボルダリングのスタジオに行き、初心者コースへ申し込んだ我々は、始まるまでの十分ほど、キョロキョロ辺りを見学します。
すると、どうも様子がおかしい。
何人かボルダラーがいるんですが、みな座ったまま『うつろな目で壁を眺めて』るんです。なんだかやる気が感じられないなぁ、と思いながら待ってますと、ようやく講習が始まりました。
 
先生に教わりながら、タツヤと代わり番こに登って行きます。
右手ここ、左足ここ、そこで左右を入れ換えて、そうそう上手いですね。実際に登りながら、きちんと理にそったアドバイスがあり、思ったより簡単にひょいひょいと登ることが出来ます。
俺は内心で思います。
「なんだ、簡単じゃん」
そして、あとは自由に登って下さいとなり、待ってましたと登り始めまして。
 
ここで俺とタツヤは、自分たちの過信を思い知りました。
 
ボルダリングは、壁に取り付けられた突起を使って登ります。
そしてその突起の横には、○△□のようなマークが書いてあり、さらにマークは色分けされています。同じ色と形の書いてある突起『だけ』を使って登ってゆくのです。6級ならオレンジの□だけ、とか。
だから、『同じ壁を使って初心者と上級者が楽しめる』のです。
 
先生に教わって、俺は8級タツヤは7級のコースを登れました。
なので、それぞれ『ひとつ上のコース』にチャレンジしました。
 
が、上手く登れません。
つかむ手の左右や足の置き方、何もない壁に沿って伸ばされた脚。そのすべてに理由があり意味があるのですが、慣れない我々は『自分の進んでるコースの石』を見つけるだけでひと苦労。
教わった事がどんどん頭からこぼれ落ちてゆきます。
 
タツヤ! 登ってから探してちゃダメなんだよ。ちゃんとコースの石を覚えてから登らないと!」
そんな風に言った自分の言葉で、ようやく気づきました。
最初に見たとき、みんなが座ったままうつろな目で壁を眺めていた理由に。
あれはもちろんやる気がない訳じゃなく、むしろその反対。
これから登ってゆくルートを確認し、脳内でシミュレーションしていたのです。
 
俺の横にいるタツヤも、すでに同じ表情で壁を見つめていますし、おそらく俺も同じでしょう。
 
最初は「三時間じゃ少ないかなあ」なんて言ってた、『身の程知らず』のふたりは、始まって30分で腕をぷるぷるさせながら、お互いの顔をみて苦笑。結局ふたりとも、二時間で完全に手が使えなくなり、ジムをあとにします。
 
思ってる以上に自分の身体がコントロールできない。
壁が見た目よりずっと高く感じる。
想定外にキツかったけど、めちゃめちゃ楽しかった。
柏の街を歩きながら、俺とタツヤは興奮した顔で話しあったのでした。
 
とりあえず俺は6級、タツヤは5級を目標に、これからもボルダリングをやっていこうと思います。
 
今日、すげぇアチコチ筋肉痛ですが(ToT)