笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

リード・ビフォア・ナイトメア

 
オチがアレなんで先に言っておきます。
今朝の、「夢の話」です。
 
 
午前の仕事が終わった昼休み。
バイクいじりでもすっかな、思ってると電話が鳴る。
治療院の電話なので、相手がわからないまま出ると、ナオミさん。
 
「今からそっち行っていい?」
「あーいいよ、どした?」
「じゃあ、今からいく」
 
電話が切れたので、タバコ吸いながら待ってると。
どんどんどん! と、扉が激しく叩かれた。
居るって言ってんだから、裏から入りゃいいのに。
 
そう思いながら、入り口をガラガラっとあけると。
 
警察官ふたりと一緒に、ナオミが立っていた。
ひとりは年かさで、しわの刻まれた顔を忌々しげにゆがめている。
もうひとりは若い男で、釣り目でエラの張った顔だ。
 
そしてナオミは、その若い男に「首根っこ」をつかまれている。
 
「おう、なんだそりゃ? ネコじゃねぇんだぞ?」
 
イラっとした俺が若い男に詰め寄ると、年かさの男が止める。
まあまあとかテキトーにごまかすので、ますますイライラ。
若い男の方は、ニヤニヤ笑いながら、ナオミを高くぶら下げる。
 
「おい、てめぇ、いい加減にしろ」
 
声を荒げつつ、頭の中で「こいつは向こうの連中だ。面倒だな」と思う。
と、年かさの男が「彼は韓国人だから、モメると……」と言い出した。
やっぱりなと得心しつつ、携帯を取り出して録音を始める。
 
「録音するからな? んじゃ、まずはその手を離せ」
 
手を出さないよう我慢しながら、10センチくらいまで詰め寄る。
するとエラ男が手をはなし、その手で俺を突き放した。
「あれ? 今、手ぇだしたよな?」スイッチがオンになる。
 
「録音されてると何も言えないから、手でぇ出しちゃったってか?」
「いや、われわれは何も。ただこの人を補導してきただけで」
「あんたには言ってねぇよ。そっちの手を出したヤツに言ってんだ」
 
止める年かさの警官にそう言って、俺はエラ男を睨む。
 
エラ男は歯軋りしながら、顔を真っ赤にして俺を睨み返す。
 
「いい大人つかまえて、補導ってなんだ。そら、そいつはちっちゃいけど」
「そのひとが、うろうろしてるから……」
「だからって補導はおかしいだろ! しかも首根っこつかんで」
  
エラ男に向かって、「傷害罪になるんじゃねぇか?」と挑発。
ヤツはぶるぶる震えながら、俺を睨んでこぶしを握っている。
やがて、ゆらっと身体が動いた。
 
来る。
 
思った瞬間、こぶしを握った右手が、ぶん! とうなりを上げた。
俺はダッキングしてその手をくぐると、右手を襟、左手を相手のカカト。
左手でカカトをすくい上げながら、右手で相手の上体を押す。
 
朽木倒(くちきたお)しだ。
 
エラ男の身体が、カカトを中心に大きく半弧を描いて倒れる。
加速のついた頭が、地面に叩きつけられる寸前、襟を引いて助ける。
もんどりうって倒れた男は、俺に頭を救われたことさえ気づかず。
 
叫び声を上げて立ち上がった。
 
「じょーとー!」
 
俺も小さく叫んで、立ち上がった男と対峙する。
今度は容赦しねぇと決心した瞬間、下半身から嫌な気配。
不意の不快感に嫌な汗をかきつつ、俺は軽くパニックになる。
 
「やばい! オシッコしたい! どうしよう……」
 
 
 
と、ここで目覚めて、トイレに行ったわけです。
戻ってきて、ベッドにもぐりこみながら、夢の理由を考えます。
ま、考えるまでもなく、すぐに思い当たったんですが。
 
寝る前、ナオミの文を読んだ後、嫌韓系のブログを読んだから。
 
ヤんなるくらい、単純なドタマ(´・ω・`)
 
 
「寝る前に読むのは、エロサイトにしよう」と心に誓いました。