笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

自転車に乗ろう

 
実弟トムに自転車をもらいました。
でも、今日は雨予報だったんで、乗るのは諦めてたんです。
んで、モタモタ仕事をしてますってーと。

タクミくんが、治療がてら遊びにきまして。
八月の筑波の耐久レースで走るためとかで、えらい痩せてます。
もともと男前なのに、さらにシャープな顔つきになってるじゃないですか。
 
話を聞いてみますと、ジムに行ったりもしてるんですが。
チャリで通勤して、痩せた面もあるような気配。
もちろん根掘り葉掘り、根っこの芯から葉っぱの裏まで掘って聞き出し。
 
「よーし、チャリに乗ろう」と決意した、かみさん44歳。
 
 
 
仕事がはねると、天気はどうやら行けそうなカンジ。
なので、帰ってきてから、「主夫仕事」を放り出して。
ちょろっと、試し乗りしてきました。
 

週末にもらった、コールマンのクロスバイク
ハンドルがファットバーなのは元々ですが。
ほかの装備はひと通り、トムがつけてたそのまんま。
 
さあ、それじゃあ出発です。
 
「そうだ、ライコに自転車の部品とかウエア売ってたな」
 
つわけで、まずは4〜5キロ先のライコランドへ。
走り出してしばらくは、慣れなくて疲れそうだったんですが。
サドルの位置を変えたり、ギアの使い方を飲み込んできますと。
 
あれ、楽しい(・∀・)
 
速度つっても時速12,3キロなんですが。
「ここってこんなに坂だったのか」、など新しい発見があります。
天気が悪い分、風が冷たくてちょうどいい。
 
後半は時速20〜30キロくらいで気持ちよく走れました。
 
 
 
んで、ライコランドへ到着してみると。

思いっきりお休み
スタッフらしい人がいて、申し訳なさそうに近づいてきます。
 
スタ 「7月まで、改装工事なんですよ」
かみ 「あ、そうなんですか」
スタ 「改装後も、自転車のコーナーは、別の店へ移転になります」
かみ 「ライコではもう、自転車関係はやらないんですか?」
スタ 「はい、せっかく来て頂いたのに、申し訳ありません」
 
つわけで結局、装備は通販で買うことになりました。
 
このころになると、だいぶん身体が慣れてきたんでしょう。
無駄足も気にならず、むしろ「脇道魂」が目覚めます。
帰りは遠回りして、アチコチ眺めながら行きましょうか。
 
 
 
ウラ道を走りだしますと、さすがに速度は稼げません。
せいぜい10〜20キロくらいで、のんびりとクランクを回します。
リズミカルに回してると、それほど疲れないんですね。
 
「ああ、タクミくんがロードへ行ったの、ちょっとわかるな」
 
飛ばそうとして、ぐっと踏み込むと、サスペンションが沈みます。
バイクなら必要なそれも、自転車だとかえって邪魔に感じますね。
だから、飛ばす人はリジッドロードバイクへ行くんでしょう。
 
もっとも俺は初心者だし、のんびりも嫌いじゃないですから、クロスで充分。
 
 
 
あわてずリズミカルにクランクを回してますと。
左手に橋が見えてきました。
いつもなら行かない道なんですが、今日は寄り道してみます。

橋の上で自転車を停めると、さすがに汗が噴出してきました。
体感的にはお気楽なんですが、それなりの運動量はあるようです。
ずっと運動不足でしたから、そんな汗が心地いいんですが。
 
と。
 
川の上流から、何かが流れてきました。

なんぞ? と思いながら眺めてると。
 
「あー! 白鳥かぁ!」

スワンが一羽、俺と同じようにぼやーっと泳いでます。
今日は暑くないし、ぼんやり流すには最高なんでしょう。
いや、言葉通じないから知りませんが、たぶん。
 
 
 
橋の上でUターンし、田んぼ道をキコキコ進んでゆきます。
途中で、さっきの川の続きを渡る橋の上を通りがかりました。

「おぉ、さっきのヤツは、ここで仲間と集合するんだな?」
全員集合したら、ツーリングにでも行くのかなぁなどと思いつつ。
漕ぎ出そうとして、思い出しました。
 
走ってるうちに気づいた違和感を、ここで解消しておこう。
 
つわけで、まずはタイアのエア圧を調整。

蒸し暑さにくわえて、走って体温も上がってるので。
汗をダラダラかきながら、ひょこひょこエアを入れます。
二段スライド式のエアポンプは、使いやすかったです。
 
それから、ディレイラ(変速機)の調整。

三枚あるフロントスプロケ一番インナーが使えなかったので。
ディレイラを調整して、チェーンの移動をスムーズにします。
作業は簡単なんですが、微調整がめんどくさい。
 
なんだかんだ15分くらいかけて、なんとか調整しました。
 
 
 
そこから先は、いつもの通勤路。
慣れた道を通りながらも、途中で「あそこは坂だ」と思い出し。
遠回りだけどフラットなコースを選んだり。
 
バイクとは違った視点で考えながら走るのも、実に新鮮。
 
「なるほど、みんながハマるわけだなぁ」
 
妙に納得しながら、ほんの10キロくらいを1時間かけて。
のんびり楽しく走ってきました。
帰ってシャワーを浴び、ビールをひっかけながら思います。
 
「こりゃまた、楽しいけど厄介なこと始めちゃったなぁ」
 
つぶやいてる顔は、思いっきり笑顔だったんですけどね(・∀・)
 
 
自転車に乗ろう/了