笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

君に幸あれ

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断崖絶壁
オレイズム


見れば判ります。余計な説明は要らないでしょう。


どっちも大手だし「今さらなに言ってるんだ? みんな知ってるよ」感はあるでしょうが、俺、知らなかったんで。
基本的に最近、あんまりPCを起動してないんです。単車乗ってるか、レザーかシルバーでなんか作ってるか、酒飲んでるんですからね。
そりゃ知らないだろう。


つわけでまだ連休中の、世界一ナメた整骨師かみですよ。
元気ですか? そうですか。それはよかった。


休みに入って九日目ですんで、そろそろ社会復帰に向けてリハビリしなくちゃならないんですが、今日もいい天気ですね。単車乗って遊びに行こうかな。とまあ、そんな風に昼の12時過ぎに起きたわけですよ。


で、朝飯喰おうと階下まで降りてゆきますってえと、食卓の上に置手紙。おや? 嫁さんが出て行ってしまったのかしら? と、脳内でウイットに富んだジョークを交えつつ、その紙切れを読んでみますと、


「銀行に入金、記帳、現像に出した写真をとってくる。整骨院の魚や亀がかわいそうだから、きちんと様子を見に行ってあげること」
などと貴重な休日の過ごし方が、克明に指示されているではないですか。さすが愛妻。今日一日の予定まで、きちんと決めておいてくれるなんて。


めんどくせえ。


ま、仕方なくしぶしぶと出かけたわけです。このデジカメ全盛期に、どうして彼女はフィルムカメラにこだわるのだろう? なんて哲学的な疑問を考察しつつ。ま、要は、俺がしょっちゅうPC飛ばして再インストールとかするから、デジタルは信用できないつーことらしいんですが。


で、銀行行って、写真受け取って、一番めんどくさい水槽の管理に向かうわけですよ。90センチ、80センチ、60センチの三つの水槽の水を足してやらなくちゃならないんです。


つってもね、兄さん姉さん。90センチ水槽なんて200リッターちかい水が入るわけですよ。風呂桶と同じくらい。これだけ長いこと放って置けば、蒸発する水の量も、そりゃあ半端じゃありません。


バケツで何往復すりゃいいんだ? ってなもんです。整骨院に水替え用の長いホースもあるんですが、これは水道側とホースの先に、計二人の人員を要します。ひとりじゃあっという間に院内大洪水は確実。


「あー、けったりいなぁ……この際、みんな死んでたことにして、水槽全部カラにしちまうか?」
などと、矢吹カケルも真っ青の完全犯罪をもくろみながら、整骨院に入りました。


あれ?


あれれ?


……お水が、いっぱいだよ?


そうです。
皆さんご存知の愛すべきあの男、整骨院の若い衆「まこと君」が、いや、「まこと様」が、水槽の水はおろか、スッポンモドキのえさやりも、皮膚病になったコロソマ(ピラニアの仲間)の薬も、すべてやってくれていたんですよ。


もね、その場にいたら間違いなくキスしてましたね。深めに。


速攻でまことに電話して、ありがとな? って言いまして。これで今日のお仕事の中でも、一番時間をとられるはずだった仕事が終了ですよ。終了。なんてステキな響きの言葉。


あっという間に単車にまたがって、ジーンズショップ、バイクパーツショップ、古本屋と渡り歩きます。ああ、至福。


実感しましたね。


俺、まことと嫁さんがいれば、何もしないでもフルオートで生きていけるなぁって。そんなステキにアーティスティックなダメ人間人生に、乾杯。
まだ日が高いけど、乾杯。