いや、静かに流れたら「ロック」じゃねえから。
冒頭から、時空を超えて、男闘呼組に突っ込んでみたりする、千葉県でいちばんお茶目なモノ書き、かみですよ。小川の「ハッスル、ハッスル」に突っ込みたいけど怖くて突っ込めない愚民ども、元気でおじゃるか?
どうでもいけど、「おじゃる」ってタイプして「緒JAL」って変換されると、この地球を滅ぼしたくなりませんか? できればドロンジョ様と一緒に。僕は滅ぼしたいです。ドロンジョごと。
親父の飲んだくれ具合を見てたんで、俺はガキの頃、絶対酒飲みにはならないと誓ってたんですよ。それが、北千住の整骨院に住み込みで働き始めた頃、無聊を慰めるのに酒を呑みはじめ、気がつけばこの体たらくなんですが。
ところがね、このところ酒の量がめっきり減ったんです。じゃあ、その代わりに何してるかってぇと、レザークラフト、シルバークレイ、バイク、読書、と相変わらずなんですが、何をやるにしてもものすげ集中しまして、酒を飲んでる暇がないんですよ。
俺の人生のランキングでは、かならず上位に食い込んでと言うか、つねに1位もしくは2位だった酒が、意外と必要ないんじゃないかと、最近そんな疑問に襲われてまして。
や、もちろん大好きなんですが、思ったほどなくて苦しむとは思えないんですね。マジで。いや、マジだてば。信じれ。
いうなればドラッグじゃないですか。酒って。それも、かなりタチの悪い、習慣性の高い、命までとられるドラッグなんですよ。でも、だからって呑まないわけにはいかないでしょう? 体液みたいなものだし。
そのはずなのに、最近、気がつくと呑まないで寝てたり、呑んでも缶ビール5本くらいなんですよ。ハードリカーまで手が回らない。そんな話を整骨院でしてるわけです。
と。
うちのサイトの常連さんはご存知の、そうでない方はご存知でない、俺のことが大好きな27歳の男がいますでしょう? そう、うちの整骨院の若い衆、まこと君です。彼がものすごく優しい目をして言うんですよ。
「ああ、先生もようやく、俺のレベルに達しましたね」
ヤツは仕事のときの俺には絶対服従です。仕事に関しては、俺は治療家として、俺の知っていることのすべてをこいつに伝えようと思ってますし、まこともそれに答えるべく一生懸命ですから。
でも、プライベートではむしろヤツは俺の嫁の味方で、嫁の代わりに酔っ払ってクダ巻いてる俺を引きずって連れ帰ったりします。
俺はどれだけ酔っ払っても、世界中でまことの言うことだけは無条件で聞くんですね。自分でも何でか判らないけど、嫁や弟にまで絡むような悪酔いをしても、こいつにだけは絶対カラまないんです。不思議。
で、いつもそんななんで、酒を飲むことに関しては、いつも説教されるのは俺なんですよ。つーか、俺はまことに説教とかしたことないですが。まことに説教できるのは、おかんと彼女くらいでしょう。
「なんだ、オマエのレベルって?」
「だから、酒で人生を浪費するよりも、何かを作るとか、もっと建設的なことに人生を使おうって、先生の無意識が思ってるんですよ。この際、酒やめちゃえばいいのに」
「う〜む。なるほどな」
言いながら、俺はにやりと笑います。
なぜって、まことの彼女から聞いて、知ってるんですよ。
こいつ、最近、毎晩晩酌してるって。
もね、間違いなく、俺の勝ち。