笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

車の検査

noreturnrydeen2005-03-16

行って来ました。どこにって車検に。
でもまーね、どうせそうだろうとは思ってましたがね。案の定、まともには終わりませんでした。

つーか、ここまで来ると、アレだね。後ろになんか憑いてるとしか思えないね。どうせなら、百太郎とか憑いてりゃいいのに。
 
一応、全部の書類をそろえて、ユーザー車検窓口まで行ったんですよ。したら、書類を見てたおじさんの手が、ハタ、と止まりまして。
「あー、これダメだ。税金の証明書のナンバーが違ってる」
見てみれば確かに、末尾の数字がひとつずれてる。市役所に電話したら、どうやら向こうの手違いらしい。
「こっちは、これから車検だっつんで、もう、車検場に居るんだよ」
言っても、そこはそれ、お役所ですよ。ファーストフードみたいに、申し訳ありません言いながら、急いで持ってくるなんて事は、天地がひっくり返ってもしないわけです。
ピザーラと一緒。
ここでもめてると、車検の受付時間が終わっちゃうンで、もういいやってんで役所まで単車飛ばして取りに行きました。そんで、紙切れ一枚受け取って、そのまま取って返し、受付に入ります。
 
と。
 
整備工場を経営してる先輩が、偶然そこに座ってました。
もちろん、そこで、こんにちはと声をかけるような、かみ君ではありません。ツカツカっと寄ってって、軽く身体をぶつけ。
「あ、すいません」
言うと、元ヤンの先輩、ジロっとこっちを見てから、急に相好を崩して。
「おー、かみじゃねえか。何やってるんだ? ユーザー車検か?」
あとはもう、らっくらく。どこに行って、何をもらって、とか、細かいことを全部教わって、検査ラインへレッツラゴー。
 
通りません。
 
当然のごとく、後付けスクリーンと光軸でダメ出しくらいます。
「うっわ、光軸はやっぱりムリだったかぁ。予備車検、高いんだよなぁ」
なんてぼやきながら、予備車検場の方に行こうと単車を走らせますと、先輩&俺とタメの、やっぱり整備工場経営してるダチが、ニヤニヤしながら、タバコ吸ってます。
なにしてんスか? 言ったら。
「おめーが車検通せるか心配だったから、待ってたんだよ」
もうね、うれしいじゃないですか?
やっぱりね、持つべきものは友達や、優しい先輩ですよね?
感激に打ち震えながら先輩にお礼を言おうとすると、先輩、ダチの方を見て、ケタケタ笑いながら。
 
「ほら、やっぱり通らなかったろ? 1000円だぜ」
 
賭けてやがった。
 
ま、光軸のほうは、シロートが予備車検に出すと結構いい値段取られるんですが、彼らプロは別のプロ用の予備車検場がありまして。そこに通してもらって、500円くらいで済んじゃいました。
 
先輩と、呑んだくれる約束をしたあと、一路、俺の所有する整備工場、平たく言うと自宅のガレージに直行。あっという間に、車検用にはずしたスクリーンとスーパートラップマフラーをつけます。
スパトラの下品な爆音が近所に響き渡ると、俺の心には、ファンファーレが鳴り響き、口元は、ヘラヘラと緩んできます。同時に、近所の犬が、ワンワン吼えやがりまして。ああ、ようやく、お国の空気が吸えたってなトコですか。
 
今まで、ノーマルマフラーのしょぼい音で走ってましたからね。喜びはひとしおですよ。そのまま走り出して、速攻でスーパーに向かい、生絞りチューハイを10本と、ジムビームのボトルを買い込んで、今、そいつらをやっつけながら、これを書いてるわけです。
 
つわけで、劇的に安く済むから、みんなもやるといいよ、ユーザー車検。なんてことを言うと、件(くだん)の先輩に、営業妨害だって怒られるんで言いません。
さ、こんだ、インジェクションのセッティングだ。