笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

一年祭

 
母が亡くなって一年になるので、実家へ奉(まつ)りに帰りました。
神道では、故人=神様ですので、実母でも奉ると言うそうです。
また、仏教で言う一周忌を、「一年祭」と呼ぶそうです。
 
いやまあ、やることは「実弟と呑む」だけなんですが(・∀・)
 

一年ぶりの実家は、母が亡くなったときのままで。
タツの向こうには、母親が座ってるような気がします。
両親の遺影の前に座り、まずは帰宅の挨拶を。
 
父は仏式で送りましたので、遺影の下には小さな仏壇があります。
 
そこへ線香を上げて、両手を合わせます。
仏式と神式、どっちも懐(ふところ)深い宗教ですからね。
ハイブリッドな感じですが、大目に見てくださるでしょう。
 
 
 
居間で呑みながら待ってると、まずはナオミが到着。
ほどなく実弟トムも帰ってきて、しばらく話をしたら。
タクシーに乗って、駅前へ呑みに出ました。
 

ふじみの駅は、俺が実家を出たころには無かった、新しい駅です。
ま、新しいつっても、もう何十年も経ってますけど。
そこで、弟オススメの豆腐屋に向かったんですが。
 
豆腐屋、潰れてました。
 
 
 
代わりに入ってた、「合点しんのすけ」と言う居酒屋さんへ入り。
ナオミはビール、俺らはそれぞれ日本酒と焼酎を頼みました。
「あんがい酒の種類が多いな」と思いながらつまみを待ってると。
 
まずはお通し。

生ワカメに、「目の前で」熱い出汁をかけてくれます。
出汁の熱で、みるみる鮮やかな色になるワカメが楽しい。
味も、わずかに磯臭さはありますが、出汁と合ってて旨いです。
 

お豆腐は普通でした。
いや美味しかったんですが、前の店がよすぎて。
とりあえずびっくりするほどではないですw
 
それよりも、店のスタッフの雰囲気がすごくよくて。
みんな笑顔で、楽しく話してくれるので、ついつい頼んでしまいます。
気持ちよく呑めるってのは、一番大切ですよね、酒場として(・∀・)
 
 

これは正解だったな、と思いつつ酒盃を傾けてますと。

刺し盛りは、「四国の魚」だそうです。
聞いたら燧灘(ひうちなだ)ではなく、外海の方らしいですが。
量は少なめですが、さっぱりして美味しい。
 
四国のしょうゆや、レモン塩などが添えてあるのも、嬉しい心遣い。
  

白子ポン酢。
ごめんなさい、コレはもう、すでにひとつ食っちゃってます。
この辺で徐々に、酔いが回り始めてるんでしょう。
 
ポン酢が強すぎず、ねっとりと旨かったです。
 
 
 

白レバー串。
俺が食ったのは、程よい火の加減でした。
弟は少し火が通り過ぎてるつってましたが、好みの範囲かな。
 

鶏のつぼ焼き。
つぼの中に温石(おんじゃく)が入ってて、熱々の蒸し焼き。
ガーリックオイルをつけて食べると、思わずにっこり。
 
 
 
と、壁の品書きに「鶏白湯(ぱいたん)おでん」とあります。
大根、ちくわなどおなじみの面子の中に「?」と書かれてまして。
「シークレットメニューだwww」
 
そら頼みますよ、全種類を二つづつ。
 

見た目よりあっさりした白湯スープは、思いのほかおでんと合いました。
おでん=うどん出汁のイメージでしたから、目からウロコ。
これはちょっと、自宅でもやってみたいですね。
 
そうそう、シークレットは「つみれ串」でした(・∀・)
 
 
 

ごぼう天。
揚げたてホクホクで、予想以上に美味しかったです。
腹いっぱいなのに、ついつい箸が伸びるwww
 

中オチとアボカドの生春巻き。
モノそのものも旨かったですが、ソースが絶品でした。
ごまとフライドガーリックとしょうゆかな?たぶん。
 

たくさん食べて、ご機嫌で店を出ます。
会計のとき、お店のヒトに「美味しかったです」と礼を言って出ました。
ふじみ野近辺にお住まいの方は、ぜひ一度、行ってみて下さい。
 
お値段も良心的ですよ(・∀・)
 
 
 
つわけで、いい具合に酔っ払った、マイトガイ一行。
 

「どうよ、見分けつかないだろう? 違和感ゼロじゃね?」
などとバカやって笑ったら、そのままカラオケボックスへ。
久しぶりに、歌いましょう!
 
土曜だけに空き部屋が少なく、団体が来たら譲る条件で。

えらくだだっ広い部屋へ通されました。
ま、俺も弟も太っちょですから、広いぶんには大歓迎。
飲み放題コースで酒を頼んだら、それじゃあまずは俺から。
 
 
 
スタートから、ラウドネス(`・ω・´)

ハイトーンボーカルだったのは、もはや数十年前の話。
「クレイジードクター」をかまし、途中で案の定、声が出なくなります。
ゲホゲホと咳き込んでいると、トムがにやりと笑って。
 
「最初から飛ばすから、そういう目にあうんだ」
 
などと兄を諭しつつ、イントロが始まった瞬間。

「ぎゃはははは! バカじゃねぇの!」
かみさん、大爆笑。
トムが選んだのは、ライドネスと並ぶジャパンメタルの王道。
 

ヴァウワウの「ビートオブメタルモーション」でした。
二井原(ラウドネス)より、人見(ヴァウワウ)のが音域高いですからね。
そんでも、なんだかんだ歌いきっちゃうあたりはさすが。
 
 
 
カンペキにエンジンがかかった、カラオケ大会。
 

おそ松くん。
 

キロロ。
 

ジギーと、それぞれ好き勝手に歌いつつ。
 
 
 
ナオミが入れた「奇跡の星」を、トムがハモります。

とりあえず、クソ上手いwww
歌いながらナオミも、「トムさんと歌うと気持ちいい!」と大喜び。
ちなみに「俺は?」と聞いたら、目ぇ合わせてくれませんでした(´・ω・`)
 

サンボマスターだのBIGINだのは、もう、実弟の独壇場。
トムは普通に上手いので、聞いてても気持ちいいです。
俺はほら、声がでかいだけだから(´・ω・`)
 
 
 
とまあ、大笑いしながら、歌いまくってたんですが。

トムがタンバリンを持った瞬間。
ボックス内に、緊張が走ります。
兄弟仲はいいですが、戦いとなれば話は別。
 
 
 

激闘! タンバリンバトル!
 
ま、要するにふたりそろって、ゴンゾーするわけですよ。

 
げらっげら笑いながら、いいだけタンバリンバトルして。
途中でお約束、一時間延長し。
久しぶりに兄弟で、好きなだけ暴れてきました。
 
 
 
母の一年祭という口実の、ただの宴会でしたが。
呑んで、食って、歌って、大笑いして。
楽しい時間がすごせたので、天国で両親も苦笑してることでしょう。
 
俺ら兄弟らしい、「まつり」だったと思います。
 

親父、お袋、ふたりとも見たとおり。
兄弟仲よく、楽しくやってるからね。
心配は要らないよ(・∀・)b