ケッタマシン(短距離移動用車両)にトラブル発生。
エマージェンシーコールを受けると同時に携帯端末へアクセス開始。
アマゾン(配給機関)から急送されたチューブを手に停車エリアへ。
マシンのトラブルは、一目瞭然である。
俺は専門家というわけではないが、この基地の修理担当官。
別のマシンで何度か経験してるトラブルなので、問題ないだろう。
この時はまだ、そんな風に事態を甘く見ていたことは否めない。
しかし、作業の初期段階で、俺は自分の甘さを思い知らされた。
モータサイクルやマウンテンバイクでは何度もやった作業。
だが、ケッタマシンの場合、それらとは違う特徴があった。
変速機構や制動装置がフルカバードで、取り付けも複雑なのだ。
「乗り手に優しい」乗り物は、整備する人間には優しくないのである。
何とかトラブルポイントを取り外し、新規の部品と交換する。
新規部品のメーカは、俺の信頼するINOUE製だ。
モータサイクルで何度か世話になり、その品質には一目置いている。
もっとも、オフしか知らないので、ケッタにどうかは未知数なのだが。
取り付けは、さすがに新品、柔らかくてやりやすい。
道具を使わなくても、ほとんど素手で取り付けできた。
モータサイクルに比して、こういうところは楽でいい。
分解にはずいぶんと時間を取られたが、組み立てはその数分の一。
あっという間に、作業は終了。
そして、いつものように「あ、いけね!」と叫ぶ。
取り付け方を間違えて、しかも部品が余っているからだ。
まあ、ある意味、予定通りというか予定調和というか。
そのあとも、適当な作業のツケを何度か支払い。
おそらく必要だろう時間の数倍を要して、ようやく作業完了。
モータサイクルの方が、よっぽど簡単だった。
経験値が増えたってことが、唯一の収穫だろうか。
作業用合成皮膚もすっかり破れ、全く機能してない。
次回の作業時は、オーガニックスキン(綿軍手)を使うとしよう。
とまあ、中二っぽい文章にもそろそろ限界が来たところで。
いっや、ママチャリのタイア交換、わりと手ごわいですな。
いい勉強になりました(・∀・)