笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

定義の個人差

土曜の夜ですからね。
おとなしくしてようと思っても、放っておいてもらえないわけでして。『おとなしくしてよう』とかカケラも思ってませんが、とにかくお誘いがありまして。
ダチのNと柏の街へ繰り出しました。
 
「かみー! Yに迷惑がかかるから、暴れるなよ?」
「なにがー、暴れんのはおめーじゃねーか」
「ちげーよ、いつもお前が暴れるから、俺は仕方なくだな」
「うそつけ。行っちゃうちゃう〜とか言ってるのお前じゃねーか」
 
てな不毛な論争をしながら夜の街へ。
ちなみにYてのは、Nの友人の本職の社長*1です。
さて、いつものようにNの知り合いの店をハシゴして、キャバクラもハシゴして、いい具合に飲んだくれてたんですが。珍しく俺より先にNがふらふらし始めたんですよ。おや、珍しく先に酔っ払ってるなぁと思いながら、トイレに行きまして。
んで、帰って来ると様子がおかしい。
なんで店の中で男が三人、立ったままお話してるのかな?
んで、なんでその真ん中にNがいるのかな?
なんか、ものすごくめんどくさそうな話になりそうだなぁ、と、半分楽しみ、半分げっそりしながら近づきますと、案の定、怒ってるのはNで、店の人が謝ってる。
聞いてみればスジは通っているけれど、それほどたいしたことでもない。
 
「ま、Nがスジ通ってるのは間違いねーけど、もういいじゃん」
「いや、よくない。それはもういいんだけど、その後の対応が気に喰わない」
 
まあ、要はスタッフのお兄ちゃんが、酔っ払いをあやすような口調で話をしたのが気に入らないと言うことで、しょうがないじゃん、酔っ払いなんだから。お兄ちゃん悪くないじゃん。
でも、10も下のお兄ちゃんに、半笑いで諌められれば、まあ、ハラたつのもわからなくはないなぁと、Nの気が収まるまで放っておこうと思ったんですよ。
向こうもこういうのの対応には慣れてるだろうし。
ところが、この酔っ払い、無駄に事情に精通してます。
ここのオーナーが××さんとか、××の系列だろとか、俺にはあまり意味を成さない、でも、間違いなくめんどくさそうなフレーバーのする呪文を唱えつつ、いつまでも話が終わりません。
 
「わかった、それじゃあ会いに行こうじゃねえか」
 
俺は会いたくないです。誰かは知りませんが。
でも結局、会いに行く羽目に陥りまして、店長と、N、もめたスタッフ、俺で離れたところにある、別のビルまで歩いていきました。
でまあ、そこで出てきたひとと話して、結局Nの機嫌は治まったわけですが、代わりに俺のキモは縮んだわけですよ、間違いなく。
 
ビルを出て、ため息をつく俺の横で、う〜んと伸びをしたN。
 
「かみぃ、楽ぁしいなぁ?」
「うるせえ、バカ。Yに迷惑かけないとか言ってたくせに」
「あぁ、大丈夫だよ。そんなにもめてないし
 
 
お前のもめるの定義が知りたい。

*1:組合の長ですな