整骨院に転がってた近所のスーパーの袋に「東証ナンバー」が書いてありまして。
東京証券取引所での株取引の番号だと思うんですが。いや、よく知らないけどたぶん。んでまあ、買い物袋にこんなものを印刷してある理由を、ちと考えてみたんです。
「なあ、まこと*1。東証って東京証券取引所だと思うんだが、なんでこんなトコにそんな数字が書いてあるんだろう」
「先生、聞く相手を間違ってます。ためしに頭の中で並べてみてくださいよ、株と俺を」
「ああ、すまん。確かに、うっかり手を出して、借金まみれになっていくお前の姿が浮かんで、ちょっとめまいがした。しかも、俺がオロオロしてんのに、本人は半笑いなのな」
「そのくらい、先に推理しなくちゃ。俺のボスなんだから」
「そんな期待にはこたえたくない。つーか、袋に東証ナンバーの理由、わかった。アレだ。最近は主婦が携帯で株取引とかするからだ。旦那より稼ぐひともいるらしいし。う〜ん、時代だよなぁ……」
「あー、僕チンの推理によれば、ノリですね、きっと」
「うん、ノリで東証ナンバーとか、意味がわからん。むしろお前のその答えがノリだろ。だいたい、それは推理とかじゃないから。金田一君に失礼だ」
「あー、逆ですよ。俺に失礼ですってば。あんなドロドロした雰囲気で、人が死ぬまで何も出来ないなんて、本気で使えないヤツですよ。俺なら、事件が発生する前に解決します」
物語になンねーぞ、それ。
