笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

I’m here.

たとえば、面倒なこととか、鬱陶しいことが、ある。
全部ほっぽりだして、逃げ出したいときがある。
白紙に戻して、イチからやり直したいときがある。
 
でも普通、誰も、それはできない。俺も、できない。
脊髄反射で行動できなくなってから、何年たつんだろう。
心の声に、100%応えられなくなって、何年たつんだろう。
 
俺は今、何をしたいんだ?
俺は今、何ができるんだ?
俺は今、何をすべきなのだ?
 
あらゆることができる気がして、選択肢の多さに、迷う十代。
現実が見えてきて、あきらめの中で、それでも、夢を追う二十代。
現実につぶされそうになりながら、夢なんて忘れそうになりながら。
それでも、シャカリキに生きる今、三十代。
 
俺の四十代は、どんなことが待ってるんだろうか。
俺は四十代に、何をするんだろうか。
俺は四十代に、光れるんだろうか。
 
きっと、相変わらず、みっともなく。
バタバタしながら、その場しのぎで。
似たような失敗をやらかしながら。
生きてるんだろう。
 
でもね、思うんだよ。
 
たとえば、俺の話だけど。
レセプト*1で、突っ返される書類がある。
ああそうかと、直して提出する。
すると、また別の全然違うところで、突っ返されたりするんだ。
 
でね。
 
そのたびに、ああ、いかんなぁと思うのだけれど。
相当真剣に、反省するのだけれど。
それでもきっと、また、突っ返されることはあるんだよね。
 
で。
 
それじゃあ、とがんばって、まったく突っ返されない月があったとしよう。
 
そのとき俺はきっと、「よかった、やっと完璧にできた」と思うはずだ。
多分、相当うれしいだろうね。宴会するだろうね。
でも、その次の月にも、突っ返されたりするんだよ。
 
で、俺はそれを悪いと思ってないんだ。
完璧にできないからって、カケラも気にしてないんだ。
いや、気にしなきゃいけないんだけど。
 
間違えないでくれ。
 
完璧にやることを、否定してるわけじゃないんだ。
学習能力に欠けることを、正当化したいわけじゃないんだ。
むしろ、『完璧にできないことを、そんなに嫌っちゃいけないよな?』って思う、そのことを今、俺の話なんかを読んでる、あなたに伝えたいんだよ。
 
完璧にできないことに対する、イイワケじゃなくて。
完璧にできないことを気に病んでるあなたに、肩の力を抜け、と言いたいんだ。
長いこと生きてゆくのだから、弛緩していいんだよって言いたいんだ。
 
滞りなく成すことは大事だけれど、長く生きてゆく以上、滞ることもある。
それを、単純に悪と思うな、だめだと思うな。
俺が感じた、そんなことを聞いて欲しいんだ。
 
俺は、四十代になっても、バカかもしれないけど。
コレでいいんだと思ってる。
開き直りじゃなくて、近視眼的に見ないって意味で、ね。
 
 
あのね。
 
大丈夫だよ。
 
俺も、あなたも、いろんなことが山積みだけど。
俺も、あなたも、今、生きている連中のみんな。
大丈夫なんだよ。
 
戦う場所は、みんな嫌でもある。
悩みも、怒りも、脱力も、みんな持ってる。
しんどいことは、誰でも持ってる。
 
でも、眠る場所も、持ってるだろ?
 
で、だ。
 
俺は俺を見捨てない。
だから、あなたもあなたを見捨てちゃいけない。
キレイゴトでも、一般論でも、大多数の意見だからってんでもなく。
 
俺があなたに「自分を見捨てるな」って言う、それだけの理由で、だ。
俺のためにって言う、その一点で、だ。
なぜなら、あなたは俺に関わってしまったから。
 
俺の書く物語を読んで。
俺のバカな生活に笑って。
俺にうなずいたり、反発したり、とにかく。
俺って言う人間の居場所を、あなたの心のゼロコンマ数%でも、作ってしまった。
 
だから、あなたは俺の言うことに、耳を傾けなきゃいけない。
酔っ払って、むちゃくちゃなこと言っているときでも、聞かなきゃいけない。
たとえば、今みたいに。
 
その代わり、俺もあなたの話を聞く。
あなたのために、物語を書く。
あなたを、笑わせる。
 
眠る場所があって、俺がいる。
それだけで、とりあえずは、何とかなるよ。
なんでって、俺と関われば、俺の周りにいる、バカだけど気持ちのいいヤツらとも、関わることになるから。
 
鬱陶しいくらい、まっすぐに動く、バカばかりだけど。
全員一致で動くなんて、10年練習したってできない、バカばかりだけど。
誰かのために動くことを厭(いと)うヤツはいないんだ。
 
熱いのも、クールなのも、喧嘩っ早いのも、穏やかなのも。
不思議なことに、どいつもそいつらなりに、気付きゃ誰かのために動いてる。
誰かのために動くことが当たり前の、気持ちのいい、バカなんだ。
相手が感謝しても、何で感謝されてるのかと、キョトンとしてるバカなんだ。
 
で。
 
コレを読んでるあなたは。
ここに書き込んだあなたは。
ここを無視しようとして、でも、読んでるあなたは。
 
俺の仲間なんだよ。
 
嫌だって言っても、ここに来るなら、ダチなんだ。
鬱陶しくても、めんどくさくても、俺と付き合わなきゃならないんだ。
だって、本気で嫌なら、来ないはずだもんな。
 
眠る場所があって。
俺の物語と、俺のバカ話があって。
俺と、俺の仲間つー鬱陶しいのがいて。
 
しょせん、モニタの向こうの話だと思いながらも。
今あなたは、ウザいけど、ちょっと面白そうだなって思った。
このバカ、なに言ってるんだ、死ねよとか思いながらも。
こいつみたいに、単純だったら、それはそれで幸せそうだなって思った。
 
なら、俺の勝ちだ。
 
いきなり、ダチなんかにはなれないヤツもいるだろう。
 
だから今日は、その最初の儀式として。
 
 
 
 
 
呑もうか。

*1:保険請求