あまりのクソ暑さに、整骨院がヒマなんですよ。
ま、言ってもこの暑さの中オモテに出てこられる段階で、そのヒトは確実に俺より健康なんで、むしろ俺が治療して欲しいんですが、それはさておき。
まこと*1とミステリの話になったんです。
んで、ミステリといえば、俺も一家言持ってるじゃないですか？ 早速、まことをマニアックワールドに引きずり込んでやろうと思ったら、敵もさるもの引っかくもの。TVのミステリドラマの話に移行されまして。
「おかんが浅見光彦シリーズが好きで、俺も一緒に見てました」
「おまえのおかんはドラマ好きだからなぁ。ナッシュ・ブリッジスをフルコンプリートとか、ちょっと行きすぎな気もしないではないが」
「先生は浅見光彦の中で、どれがいいです？」
「お前の言葉が俺の心に届いてこないんだが？ あ、いや、わかった。歴代の俳優の中で、誰が一番好きかってコトな？ つーか歴代って誰だっけ？ 辰巳琢郎？」
「いっぱいいますよ。水谷豊に沢村一樹、高嶋政伸もやってなかったかな？」
「へぇ、そんなにいるんだ」
「もっと、いますよ、たしか」
「俺はアレだな、高橋英樹」
「絶対、やってませんから。つーか、高橋英樹が浅見光彦じゃ、他のキャスティングにすげー困る」
「役どころはナンだっけ？ 名家のお坊ちゃんで、スタイリッシュで、兄貴が刑事だっけ？」
「警視庁の刑事局長です。英樹じゃぁ、兄貴の上司役になっちゃいますよ」
「兄貴は松平健だな。んで、犯人役は辰っちゃんとか松方弘樹」
「聴いてるだけで、確実に組織犯罪の匂いがする」
「まぁ、実行犯ではないだろうな。最終的には、脱税で別件逮捕」
「アンタッチャブルじゃないですか。それなら、俺が浅見やりますよ」
「おまえがー？ お坊ちゃまつーか、チンピラだろ」
「先生だって無理ですよ。先生は、そうだなぁ……ポアロ？」
「そんな半疑問形には答えたくない。なぜ太ったハゲキャラなんだ」
「答えづらい質問をするなぁ」
「ふん、もうすこしキャラに合ったキャスティングをしてくれよな。ポアロは異常に神経質で綺麗好きなんだ。俺のキャラじゃない」
「あ。わかった！ アレだ！ 名探偵コナン！」
「いや、小学生は無理だろ」
「ほら、コナンに出てくるじゃないですか。
眠らされて代役やるヒト」
確かに俺っぽいけど、絶対ヤ。
