笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

物量と工夫

ふと思ったんですけどね。
最近、つってもここ数年の話なんですが、昔に比べて金でモノゴトを済ますようになって来てます。必要なんだからとイイワケしつつ、とりあえず買ってしまうんです。
だから『手持ちの材料でどうにかしてやろう』って言う、昔ならあふれていた情熱が、あまりないんですね。そこで振り返ってみると、モノゴトだけでなく思考にも、そういう部分が出てきてるんじゃねーかな、と。
『手持ちの知識を材料に思考する』場合より、『必要だと思われる知識を検索、一時的に脳内へプールして、それを材料に思考する』場合の方が多くなってきてるんです。
 
もちろん、どちらも必要な方法なんですが、ネットの知識と言う『物量』に頼ってばかりだと、手持ちの材料で創意工夫する力が衰弱すんじゃねぇの? と、そんな不安を覚えたのです。
まぁ、その分、昔より物量に頼った効率のいい方法は得手になってるのでしょうし、それが出来るなら、己の貧弱な知識をこねくり回す必要もないのかもしれません。
でも、無知だからこそのパワーってのもあるわけで。
それは蛮勇だとか怖いもの知らずと呼ばれてしまうのでしょうが、それでも大量の知識から得た、比較的正確でバランスのとれた考えよりも、とにかくパワーにあふれています。
偏(かたよ)ってるからこその独自性とかパワーは、聞き手、読み手に肯定なり否定なり、何かしらの感想を持たせます。それはコミュニケーションにとって、大切な、強い武器になると思います。
 
正確でバランスの取れた言葉は、参考になるし有益です。逆に偏った力任せの言葉は、弱点も多いけれど、人をひきつけたり振り向かせる力があります。
どちらも大切だし、どちらも使いこなせれば最高ですね。