笑ってる?

創作サイト【神々】の日記

サウナのアズナブル

昨日に続いて二連発、ジムジムニージムジムニージムジムチェリーでござる。しかも本日、メガロス*1に正式に入会したのでござる。
担当のお姉さんが可愛かったので、
「こいつはラッキー、初心者ヅラしていろいろ教えてもらおー!」
と張り切ってたら数秒でヤロウに代わったので、こっちも速攻、職業とトレーニング歴明かして、初心者説明会をすっ飛ばしてもらった、柏最後のエロガッパ、かみですこんばんは。
その後またお姉さんが来て、体脂肪率がどうのとか、俺がすでに18年前に勉強したことを色々説明してくれるのを、ニコニコしながら知らねーフリして聞いてたところなんて、かみ君やっぱ最低(^^)v
 
で、トレーニング後に、風呂とサウナに入ってきたんですが。
いや、まだまだ居るね、漢と書いてオトコは。
基本的に俺は、サウナは男の戦場だと思っている人間なので、入ったが最後、俺より先に居た人間がすべて出るまで、何が何でもがんばるんです。
でもね、今日会った爺さんは、近来まれに見る強敵でした。
俺が入った段階で、すでに彼の足元は、ボタボタと流れる汗で色が変わってます。ざっと見渡したところ、この爺さん以外に強敵は居なさそうなので、こりゃ楽勝だとタカをくくって一番熱いところに座る俺様。
12分計の秒針がすぅ〜いと流れるのを見ながら、マズは雑魚どもとの戦いです。が、何の技を使うまでもなく、放っておいても次々に脱落してゆく雑魚ども。
完全に力押しだけで俺様の圧勝じゃないですか。
気をよくしてふと見れば、件の爺さんは相変わらずボタボタ汗を流しながら、ピクリともしません。
「おいおい、死んでねーだろーな?」
思いながらも、気づけば彼と俺、一騎打ちの模様。
相手は俺の倍は生きてるだろう、いわば老朽艦。こっちはまあ、最新鋭イージス艦とまではいかなくても、一応昭和40年代。彼我の戦力差は、圧倒的です。
イコール、負けられないじゃないですか?
しばらくは一緒になって12分計を眺めていたんですが、10分たとうが15分たとうが、出る気配がない。ここに至ってかみ君、ようやく敵がただの老朽艦でないことに気づきます。むしろ歴戦の勇者。
相手をなめていた自分を恥じ、彼に敬意を示して、全力で立ち向かいます。
頭の中でのハードロックメドレーから始まり、途中に小説の構想を考えると言うかみ君ならではのワザを挟みつつ、ストレッチ、ラマーズ呼吸法、見よう見まねのヒクソン・グレイシー風ヨガまで繰り出しました。
しかし、敵はただひたすら12分計を眺めて微動だにしません。
黒針が二周半、30分たったところで、トレーニングの疲労とあいまって、かみ君グロッキー寸前です。頭の中に流れる彼のセリフは。
「性能差だけで、勝てると思うなよ」
あーしんどいなぁ……早く帰って、ビール飲みたいなぁ……飲みたいなぁビール……ビール……びーるぅ!
 
何を言っても言い訳にしかなりません。
ここは素直に、真摯に、彼の強さを認めるしかないでしょう。
かみ君、久しぶりの、サウナ戦敗退です。
ついにあきらめて立ち上がり、サウナの扉を開くとき、爺さんのほうをチラッと見ました。と、爺さんも俺の方を見ています。そのとき、二人の間には、強敵と書いて「とも」と読む、そんな絆(きずな)が存在するはずでした。
少なくとも俺の心には、幕の内一歩と千堂武士の日本タイトルマッチ*2並みの絆が、間違いなく感じられたのです。
と。
爺さん、俺の顔を一瞬見つめて。
 
ニヤッ
 
ムキーーーーーーッ!
どう見てもその顔は、強敵と書いて「とも」ではなかったんですよ。
むしろやつの表情を言葉にすれば、ヒトコト。
 
 
「坊やだからさ」
 
 
明日もジムに行こうと思います。
ジジイ、待ってろよっ!

*1:最近話題にしてる近所のジム

*2:知らないヒトはA級戦犯、今すぐ講談社コミックス「はじめの一歩」を全巻読破すべし