「こんな状況だし、来る人いるのかなぁ」
なんて思いながら仕事を始めてみれば、思った以上に患者さんがきまして。地震で怪我をしたヒトも結構いて、それでも『俺のトコが開くのを待っててくれた』ってのは嬉しいけど、そういう時は他の病院で診てもらえ。なんかあったら、俺の寝覚めが悪いだろうが。
とまあ、とりあえず笑い話で済むコトでよかったんですが。
そんな中、ウチの診療開始をイチバン喜んでくれたのが、お年寄りの患者さん。いつものごとくフリーダムな経営方針を叱られつつ聞かされた話によれば、彼らにとって俺は、『日常の象徴』なのだそう。俺が治療院をやってる=平穏な日々つーことらしいです。
なんかあると、それを理由にすぐ休診するフリーダム整骨院。
だからこそ、ウチが開いてるってコトは何もない日常。
そんな風に安心できたんだそうです。
………………。
そうそう、俺もそれが狙いだったんですよ。
そのために、泣く泣く治療院を休んでたんですよ今まで。
俺の深い計算に、やっとみんなが気づいてくれて嬉しいです。
痛いやめてベロ抜かないで。